賃貸の更新料はなぜ必要?節約する方法はないの?
賃貸物件に住んでいると、2年ごとに訪れる「更新料」の支払い。家賃とは別にまとまった金額を払うことに、疑問を感じる方も多いのではないでしょうか。
この記事では、神戸エリアの賃貸紹介を行う「OGAココヤル不動産」の担当者がプロの視点から、賃貸の更新料がなぜ必要なのか、そして少しでも費用を節約する方法について、わかりやすく解説いたします。更新料の仕組みを理解することで、賃貸契約をより賢く活用できるようになります。
賃貸の更新料とは?基本的な仕組みを理解しよう
更新料の定義と支払いタイミング
更新料とは、賃貸物件の契約期間が満了した際に、契約を継続するために支払う費用のことです。一般的な賃貸契約は2年間で、この期間が終了する際に更新手続きを行います。更新時期の約3〜6ヶ月前に、大家さんや管理会社から「更新のご案内」が届き、更新料の支払いが求められます。
更新料は法律で支払いが義務付けられているわけではありません。契約書に明記されている場合にのみ、支払い義務が発生します。
更新料の相場はどのくらい?
更新料の相場は、地域や物件によって大きく異なりますが、一般的には家賃の1〜2ヶ月分が目安です。以下の表で、主な費用の内訳を確認してみましょう。
| 費用項目 | 相場 | 説明 |
|---|---|---|
| 更新料 | 家賃の1〜2ヶ月分 | 大家さんへ支払う継続費用 |
| 更新事務手数料 | 5,000円〜20,000円程度 | 不動産会社や管理会社への手数料 |
| 火災保険料 | 10,000円〜20,000円程度 | 2年分の保険料 |
| 保証会社更新料 | 10,000円〜家賃の1ヶ月分 | 保証会社を利用している場合 |
例えば、家賃8万円の物件で更新料が1ヶ月分の場合、トータルで約12万円〜15万円程度の出費が見込まれます。
賃貸の更新料はなぜ必要なのか?3つの理由
理由①:長年の慣習として定着している
更新料は、戦後の住宅不足の時代から続く日本独自の慣習です。国土交通省の調査によると、大家さんが更新料を徴収する主な理由として「長年の慣習」と回答している割合が高いことがわかっています。特に関東圏では、この慣習が根強く残っており、多くの物件で更新料が設定されています。
理由②:家賃を抑えるための仕組み
更新料は、毎月の家賃を低く抑える代わりに、一定期間ごとにまとまった金額を支払う仕組みとして機能しています。大家さんにとっては、安定した収入源を確保しつつ、入居者には毎月の負担を軽減するというメリットがあります。短期間で退去する入居者の場合、更新料を払わずに済むため、トータルの負担が少なくなることもあります。
理由③:物件の維持管理費用の財源確保
更新料は、建物の維持管理や設備修繕、保守にかかる費用の一部として活用されています。大家さんは、入居者が継続して快適に住める環境を提供するため、定期的なメンテナンスや修繕が必要です。更新料は、そうした物件管理のための重要な財源となっているのです。
- 共用部分の清掃や修繕費用
- エレベーターや給排水設備の保守点検
- 経年劣化した設備の交換費用
- 契約者の状況や保証人の再確認作業
地域によって更新料が違う?関西と関東の違い
関西圏では更新料がないケースが多い
実は、大阪や兵庫などの関西圏(京都を除く)では、更新料の慣習があまり定着していません。多くの物件で更新料が0円、または自動更新の契約となっています。これは地域の商習慣の違いによるもので、関西では更新料がない代わりに、敷金や礼金が高めに設定されているケースもあります。
神戸エリアでも、関西の慣習に従って更新料なしの物件が多く存在します。ただし、大手管理会社が運営する物件や、全国展開している不動産会社の物件では、更新料が設定されていることもあります。物件選びの際は、契約内容をしっかり確認することが大切です。
関東圏では更新料が一般的
東京や神奈川などの関東圏では、更新料の支払いが一般的です。募集図面にも「更新料1ヶ月」などと明示されることが多く、ほとんどの物件で更新料が発生します。また、京都でも関東と同様に更新料を設定している物件が多い傾向があります。
更新料を節約する5つの方法
方法①:契約前に更新料なしの物件を選ぶ
最も確実な方法は、最初から更新料がない物件を選ぶことです。物件情報サイトや不動産会社で「更新料なし」の条件で検索すれば、該当する物件を見つけられます。ただし、更新料がない代わりに、家賃が相場より高めに設定されていないか、トータルコストで比較することが重要です。
方法②:更新料の値下げ交渉をする
契約書に更新料の記載がある場合でも、交渉によって金額を下げられる可能性があります。交渉を成功させるためのポイントは以下の通りです。
- 更新時期の3〜4ヶ月前に早めに相談する
- 周辺の同条件物件の相場データを用意する
- 長期入居の実績や良好な支払い履歴をアピールする
- 分割払いの提案も選択肢に入れる
「いつもお世話になっております。今回の更新にあたり、引き続きこちらの物件に住みたいと考えておりますが、更新料について少しご相談させていただけないでしょうか。近隣の同条件の物件では更新料が0.5ヶ月分となっているケースもあるようで、可能であれば更新料の減額をご検討いただけますと幸いです。」
方法③:家賃値下げ交渉と組み合わせる
更新料単独での値下げが難しい場合、家賃の減額交渉と組み合わせることで、総合的なコスト削減が期待できます。特に周辺相場が下がっている場合や、長期入居している場合は、交渉の余地があります。家賃が月5,000円下がれば、年間で6万円の節約になります。
方法④:更新と引っ越しのコストを比較する
更新料が高額な場合、引っ越しをした方がトータルで安くなるケースもあります。以下の費用を比較してみましょう。
| 項目 | 更新する場合 | 引っ越しする場合 |
|---|---|---|
| 更新料・敷金礼金 | 約12万円〜15万円 | 約20万円〜30万円 |
| 引っ越し費用 | 0円 | 約5万円〜10万円 |
| 手間と時間 | 少ない | 大きい |
初期費用だけを見ると引っ越しの方が高額ですが、家賃が安い物件に移れば、長期的には節約になる可能性があります。
更新料を払わないとどうなる?知っておくべきリスク
契約書に記載がある場合は支払い義務がある
賃貸借契約書に更新料の支払いが明記されている場合、契約上の義務として支払う必要があります。更新料の支払いを拒否すると、以下のようなリスクが発生します。
- 契約違反として契約解除を求められる可能性
- 法的手続き(少額訴訟など)を起こされる可能性
- 信用情報に傷がつき、今後の賃貸契約に影響が出る
- 強制退去を求められるケース
契約書に記載がない場合は支払い不要
一方で、契約書に更新料に関する記載がない場合、支払い義務はありません。更新料は法律で定められた費用ではなく、あくまで契約当事者間の合意によるものです。万が一、契約書にない更新料を請求された場合は、丁寧に確認し、納得できない場合は支払いを拒否することができます。
賢く更新料と付き合うためのまとめ
賃貸の更新料は、長年の慣習や物件管理の財源として定着している制度です。地域によって大きく異なり、関西圏では更新料がないケースが多い一方、関東圏では一般的な費用となっています。
更新料を節約するためには、契約前に更新料なしの物件を選ぶ、更新時期に交渉する、引っ越しとのコストを比較するなどの方法があります。特に神戸エリアでは、更新料なしの物件も多く存在しますので、物件選びの際には契約内容をしっかり確認することが大切です。
OGAココヤル不動産では、神戸エリアの賃貸物件について、更新料の有無や契約内容の詳細まで、丁寧にご説明させていただきます。お客様の予算やライフスタイルに合わせた最適な物件選びをサポートいたしますので、お気軽にご相談ください。

