ペットOKの賃貸物件を探す際のポイントや注意点
ペットと一緒に暮らせる賃貸物件を探している方にとって、物件選びは慎重に進めたい重要なプロセスです。
この記事では、神戸エリアの賃貸紹介を行う「OGAココヤル不動産」の担当者がプロの視点から、ペットOKの賃貸物件を探す際のポイントや注意点を詳しく解説します。
2025年3月時点で、ペット可物件は全賃貸物件のわずか19.3%と限られているため、正しい知識を持って効率的に物件探しを進めることが大切です。(出典:LIFULL HOME’S)
ペット可賃貸物件の現状と基礎知識
ペット可物件の市場状況
現在の賃貸市場において、ペットと暮らせる物件は決して多くありません。全賃貸物件のうち約5件に1件(19.3%)がペット可物件という状況です。これは、ペットによる壁や床の傷、特有の臭いの付着などから、オーナー様が退去後の原状回復費用の負担を懸念されているためです。
ペット可物件は需要に対して供給が少ないため、条件の良い物件は早期に成約する傾向があります。物件探しはスピードが重要です。
「ペット可」と「ペット共生型」の違い
ペットOKの賃貸物件には、大きく分けて2つのタイプがあります。
| 物件タイプ | 特徴 | 初期費用 |
|---|---|---|
| ペット可物件 | 条件付きでペット飼育を許可している物件。通常の賃貸物件をペット飼育可能にしたもの。 | 敷金が通常より1~2ヶ月分多い |
| ペット共生型物件 | 最初からペットとの暮らしを前提に設計された物件。ペット用設備が整っている。 | 敷金の追加は少ないことが多い |
ペットOK賃貸物件を探す際の重要なポイント
物件検索時の具体的な条件設定
効率的に物件を探すためには、検索条件を適切に設定することが重要です。単に「ペット可」だけでなく、以下の条件を明確にしましょう。
- 飼育可能なペットの種類(小型犬可、大型犬可、猫可など)
- 飼育可能な頭数(1頭のみ、2頭まで、複数可など)
- ペットのサイズや体重制限
- 多頭飼いの可否
「ペット相談可」物件にも注目
「ペット可」と明記されていない物件でも、「ペット相談可」という条件の物件があります。これらの物件は、オーナー様との交渉次第でペット飼育が可能になる場合があります。物件の選択肢を広げるためにも、不動産会社に相談してみることをおすすめします。
周辺環境のチェックポイント
ペットと快適に暮らすためには、物件の設備だけでなく周辺環境も重要です。
- 近隣に動物病院があるか
- 散歩に適した公園や緑地があるか
- ペットショップやトリミングサロンの有無
- 近隣住民のペット飼育率(ペットフレンドリーな環境か)
契約時の注意点と初期費用について
ペット可物件の初期費用の内訳
ペット可賃貸物件では、通常の賃貸物件と比較して初期費用が高くなる傾向があります。具体的な費用の内訳を理解しておきましょう。
| 費用項目 | 通常物件 | ペット可物件 |
|---|---|---|
| 敷金 | 家賃1~2ヶ月分 | 家賃2~3ヶ月分(通常+1~2ヶ月分) |
| 礼金 | 家賃0~1ヶ月分 | 家賃1~2ヶ月分 |
| ペット保証金 | なし | 家賃1~2ヶ月分(物件による) |
| 月々のペット飼育費 | なし | 月額数千円~1万円程度(物件による) |
ペット飼育に伴う臭いや汚れ、傷などの原状回復費用が通常より高額になることが予想されるため、敷金が追加で1~2ヶ月分必要になるケースが一般的です。(出典:賃貸スタイル)
契約書で必ず確認すべき項目
契約を結ぶ前に、以下の項目を必ず確認しましょう。
- 飼育可能なペットの種類と頭数
- ペットによる損傷時の責任範囲
- 敷金償却の有無と割合
- 退去時の原状回復に関する取り決め
- ペット飼育に関する特約事項
- 月々のペット飼育費の有無と金額
- 近隣への配慮に関するルール
敷金償却特約がある場合、退去時に敷金の一部または全部が返還されないことがあります。契約前に必ず確認してください。(出典:LIFULL HOME’S)
入居後に守るべきマナーとトラブル防止策
近隣住民への配慮
ペット可物件であっても、すべての入居者がペットを飼育しているわけではありません。ペットが苦手な方への配慮は欠かせません。入居時には近隣住民に挨拶し、ペットを飼育していることを伝えておくことで、トラブルを未然に防ぐことができます。
よくあるトラブルと対策
| トラブル内容 | 具体的な対策 |
|---|---|
| 鳴き声・騒音 | しつけの徹底、防音対策、長時間の留守番を避ける。必要に応じてプロのトレーナーに相談する。 |
| 臭い | こまめな換気、消臭対策、定期的なペットのシャンプー、トイレの清潔保持。 |
| 共用部分での粗相 | エレベーターや廊下ではペットを抱きかかえる。散歩前にトイレを済ませる習慣をつける。 |
| 抜け毛 | 定期的なブラッシング、共用部分に毛を落とさないよう注意、掃除の徹底。 |
| 壁や床の傷 | 爪切りの定期実施、保護シートやマットの使用、ペット用の遊び場所を確保する。 |
共用スペースでのルール
ペット可物件であっても、共用部分では特に注意が必要です。
- エレベーターや廊下ではペットを抱きかかえる
- 共用部分での排泄は厳禁
- 他の入居者とすれ違う際は配慮する
- 共用部分の清掃を心がける
退去時の原状回復について
原状回復の範囲と費用
ペット飼育による損耗は、通常の経年劣化とは区別され、借主の負担で原状回復する必要があります。具体的には以下のような項目が対象となります。
- ペットによる壁紙の引っかき傷や汚れ
- フローリングや畳の傷・シミ
- 柱や扉の噛み傷
- ペット特有の臭いの除去
- 抜け毛の清掃
原状回復費用は数万円から、場合によっては数十万円に及ぶこともあります。日頃から部屋を丁寧に使用し、退去時の負担を軽減することが大切です。
敷金返還のポイント
ペット可賃貸では敷金が多めに設定されていますが、適切に部屋を使用していれば一部は返還されます。退去時には以下の点を心がけましょう。
- 通常の清掃を徹底的に行う
- 消臭対策を十分に実施する
- 小さな傷は補修キットで修繕を試みる
- 退去立会い時に傷の状況を確認する
- 原状回復費用の見積もりを詳細に確認する
まとめ:ペットOK賃貸物件選びで成功するために
ペットOKの賃貸物件を探す際は、物件数が限られているため早めの行動が重要です。「ペット可」だけでなく「ペット相談可」の物件にも目を向け、選択肢を広げましょう。契約時には飼育条件や初期費用、敷金償却の有無を必ず確認し、入居後は近隣住民への配慮とマナーを守ることでトラブルを防ぐことができます。
また、日頃からペットのしつけや部屋の清潔保持に努めることで、退去時の原状回復費用を抑えることができます。ペットと快適な賃貸生活を送るためには、物件選びの段階から入居中、退去時まで一貫した配慮と準備が必要です。
神戸エリアでペット可物件をお探しの際は、地域に詳しい不動産会社に相談することで、条件に合った物件を効率的に見つけることができます。ペットとの新生活を安心してスタートするために、専門家のサポートを活用しましょう。

