賃貸から退去するときの流れを解説!いつから、何をどうするべき?
賃貸物件から退去する際の手続きは、時期や順序を間違えると思わぬトラブルや追加費用が発生する可能性があります。この記事では、神戸エリアの賃貸紹介を行う「OGAココヤル不動産」の担当者がプロの視点から、賃貸の退去手続きの流れや必要な準備、注意点について詳しく解説します。初めて退去される方でも安心して手続きを進められるよう、わかりやすくご説明いたします。
賃貸退去の基本的な流れとタイムライン
賃貸から退去する際の基本的な流れは、以下の5つのステップで構成されます。退去の意思表示から敷金の精算まで、約2~3ヶ月程度の期間を要することが一般的です。
| ステップ | 実施時期 | 内容 |
|---|---|---|
| 1. 退去通知 | 退去日の1~3ヶ月前 | 管理会社または大家への退去連絡 |
| 2. 退去日決定 | 退去通知後 | 具体的な退去日と立会い日程の調整 |
| 3. 引っ越し準備 | 退去日まで | 荷物整理、掃除、各種手続き |
| 4. 退去立会い | 退去日 | 物件の状況確認と鍵の返却 |
| 5. 敷金精算 | 退去後1~2ヶ月 | 原状回復費用の確定と敷金返還 |
退去通知のタイミングが重要な理由
退去通知の時期は、契約書で定められた解約予告期間に従う必要があります。民法では3ヶ月前の通知が原則とされていますが、実際の賃貸契約では1ヶ月前の通知で済むケースが多くなっています。ただし、契約書で2~3ヶ月前と定められている場合は、その期限を守らなければ追加の家賃支払いが発生する可能性があります。
解約予告期間を過ぎてしまった場合でも、早めに相談することで交渉の余地がある場合があります。まずは管理会社や大家に連絡を取ってみましょう。
退去手続きを始める前の準備
契約書の確認事項
退去手続きを開始する前に、必ず賃貸借契約書を確認しましょう。以下の項目は特に重要です。
- 解約予告期間(何ヶ月前までに通知が必要か)
- 解約通知の方法(電話、書面、メールなど)
- 原状回復に関する特約条項
- 敷金の取り扱い
- ハウスクリーニング費用の負担者
新居探しと退去届のタイミング
新居探しと退去手続きのどちらを先に行うかは、契約の解約予告期間と新居の入居可能時期を考慮して決める必要があります。一般的には、以下のような順序で進めることをおすすめします。
- 新居の候補を3~4件程度リストアップ
- 現在の住居の解約予告期間を確認
- 新居の入居可能時期と調整
- 退去通知を提出
- 新居の契約手続きを完了
退去通知から立会いまでの詳細な手続き
退去通知の方法と必要書類
退去通知は、契約書で定められた方法で行う必要があります。多くの場合、以下のような形式で通知します。
- 電話での連絡(初回連絡)
- 退去届・解約通知書の提出(書面)
- 退去日と立会い日程の調整
退去通知時点で具体的な退去日が決まっていなくても、まず「退去すること」と「退去日の目安」を伝えることが可能です。正確な日程は後日調整できます。
引っ越し準備と並行して行う作業
退去日までの期間を有効活用するため、引っ越し準備と並行して以下の作業を進めましょう。
| 作業内容 | 実施時期 | 備考 |
|---|---|---|
| 各種住所変更手続き | 退去1~2ヶ月前 | 銀行、クレジットカード、保険等 |
| 公共料金の解約・移転 | 退去2週間前 | 電気、ガス、水道、インターネット |
| 郵便物転送手続き | 退去1週間前 | 郵便局での転送サービス申込み |
| 不用品の処分 | 退去日まで | 粗大ごみの回収予約が必要な場合あり |
原状回復と退去時の掃除について
2024年改定の原状回復ガイドラインのポイント
国土交通省の「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」が2024年に再改定されました。新しいガイドラインでは、耐用年数や費用負担割合がより明確化されています。
- 経年劣化による自然消耗は貸主負担
- 入居者の故意・過失による損傷は借主負担
- 通常使用による汚れや傷は貸主負担
- 清掃不足による汚れは借主負担
退去前に行うべき掃除のポイント
退去費用を抑えるためには、適切な掃除を行うことが重要です。ただし、過度な掃除は不要で、通常の清掃レベルで十分です。
キッチンの油汚れ、浴室のカビ、トイレの黄ばみなど、日常清掃で除去できる汚れは事前に掃除しておくことで、退去費用を抑えることができます。
退去立会いでチェックすべき項目
立会い当日の流れ
退去立会いは、通常30分~1時間程度で行われます。管理会社の担当者と一緒に物件の状況を確認し、原状回復が必要な箇所を特定します。
- 入居時の状況と比較しながら各部屋をチェック
- 損傷や汚れの原因と責任の所在を確認
- 原状回復が必要な項目と費用の概算を説明
- 鍵の返却と退去手続きの完了
立会い時に伝えるべきことと注意点
退去立会いでは、以下の点について積極的に意見を述べることが重要です。
- 入居時から存在していた傷や汚れの指摘
- 通常使用による劣化であることの主張
- 修繕費用の見積もりに対する質問
- ガイドラインに基づく負担区分の確認
立会い時に納得できない項目がある場合は、その場でサインせず、後日検討したい旨を伝えましょう。一度サインしてしまうと、後から異議を申し立てることが困難になります。
敷金返還と追加費用の精算について
敷金返還の仕組み
敷金は本来「預け金」であり、原則として全額返還されるべきものです。退去時の原状回復費用や未払い家賃がある場合のみ、敷金から差し引かれます。
| ケース | 敷金の取り扱い |
|---|---|
| 原状回復費用 < 敷金 | 差額が返還される |
| 原状回復費用 = 敷金 | 返還なし(追加請求もなし) |
| 原状回復費用 > 敷金 | 不足分を追加で支払う |
敷金返還のタイムラインと相場
敷金の返還時期は、一般的に退去後1~2ヶ月以内とされています。賃貸に5年程度住んでいた場合の退去費用相場は、おおよそ6万5,000円~13万円程度です。
- ワンルーム・1K:3~8万円
- 1LDK・2DK:5~12万円
- 2LDK以上:8~15万円
トラブルを避けるための事前対策
入居時の写真撮影の重要性
退去時のトラブルを防ぐ最も効果的な方法は、入居時に物件の状況を詳細に記録しておくことです。現在入居中の方も、気づいた傷や汚れがあれば写真を撮影し、管理会社に報告しておきましょう。
契約時の特約条項の確認
賃貸契約には、ガイドラインとは異なる「特約条項」が設けられている場合があります。以下のような特約がある場合は、入居時に十分確認しておくことが重要です。
- ハウスクリーニング費用の借主負担
- 畳・襖の張り替え費用
- 鍵交換費用
- エアコンクリーニング費用
よくある退去トラブルと対処法
高額な退去費用を請求された場合
退去費用が想定より高額だった場合は、以下の手順で対処しましょう。
- 見積もり内容の詳細な説明を求める
- ガイドラインとの照らし合わせを行う
- 複数業者からの相見積もりを要求する
- 消費者センターや宅建協会に相談する
敷金返還が遅れている場合
退去から2ヶ月以上経っても敷金が返還されない場合は、契約書で定められた返還時期を確認し、管理会社や貸主に連絡を入れましょう。法的には、敷金返還義務に明確な期限は設けられていませんが、一般的な商慣習として2ヶ月程度が目安とされています。
まとめ:スムーズな退去のためのチェックリスト
賃貸からの退去をスムーズに進めるために、以下のチェックリストを活用してください。
- □ 契約書の解約予告期間を確認
- □ 管理会社へ退去通知を提出
- □ 退去日と立会い日程を調整
- □ 各種住所変更手続きを実施
- □ 公共料金の解約・移転手続き
- □ 適度な清掃を実施
- □ 退去立会いで状況確認
- □ 鍵の返却と退去手続き完了
- □ 敷金精算結果の確認
賃貸の退去手続きは複雑に感じられるかもしれませんが、適切な準備と正しい知識があればトラブルを避けることができます。神戸エリアで賃貸物件の退去を検討されている方は、OGAココヤル不動産までお気軽にご相談ください。プロの視点から、お客様の状況に応じた最適なアドバイスを提供いたします。
※この記事の情報は2025年9月時点のものです。法改正や制度変更により内容が変更される場合がありますので、実際の手続きの際は最新の情報をご確認ください。

