賃貸の仲介手数料には上限がある!2025年最新情報を元に解説
不動産取引における仲介手数料は、賃貸・売買を問わず法律によって上限が決められています。この記事では、神戸エリアの賃貸紹介を行う「ココヤル不動産」の担当者がプロの視点から、2025年における賃貸仲介手数料の上限と売買取引での上限について、わかりやすく解説します。
仲介手数料の仕組みを正しく理解することで、不動産取引における適正な費用を把握し、安心して取引を進めることができるでしょう。
仲介手数料とは何か?基本的な仕組みを理解しよう
仲介手数料とは、不動産の売買や賃貸借の契約を成立させた際に、仲介を行った不動産会社に支払う成功報酬のことです。契約が成立しなかった場合は支払う必要がありません。
仲介手数料が発生するタイミング
仲介手数料は、以下のタイミングで発生します。
- 賃貸契約:賃貸借契約が成立した時点
- 売買契約:売買契約が成立した時点
- いずれも契約前に支払う必要はありません
仲介手数料は宅地建物取引業法という法律によって、上限額が厳格に定められています。この上限を超えて請求することは違法行為に当たります。
2025年における賃貸仲介手数料の上限額
賃貸取引における仲介手数料は、宅地建物取引業法により明確に規定されています。多くの方が「家賃1ヶ月分」と思いがちですが、実は法律上の原則は異なります。
賃貸仲介手数料の法的原則
法律で定められている賃貸仲介手数料の原則は以下の通りです。
| 受取先 | 上限額 | 条件 |
| 貸主・借主の合計 | 賃料の1ヶ月分+消費税 | 法定上限 |
| 借主のみ | 賃料の0.5ヶ月分+消費税 | 原則 |
| 借主のみ | 賃料の1ヶ月分+消費税 | 事前同意があった場合 |
実際の取引における仲介手数料
現実の賃貸取引では、多くの場合借主が家賃1ヶ月分+消費税を負担しています。ただし、これは借主の同意が前提となります。
- 媒介契約時に借主への十分な説明が必要
- 借主の明確な同意を得ることが必須
- 同意なしに1ヶ月分を請求することは違法
2025年における売買仲介手数料の上限額
不動産売買における仲介手数料は、取引金額に応じて上限が設定されています。2024年7月1日の法改正により、一部の取引で上限が変更されているため注意が必要です。
基本的な売買仲介手数料の計算方法
売買価格が400万円を超える場合は、速算式を使用して簡単に計算できます。
売買価格 × 3% + 6万円 + 消費税
| 売買価格 | 仲介手数料率 | 速算式での計算 |
| 200万円以下の部分 | 5%以内 | 売買価格 × 3% + 6万円 + 消費税 |
| 200万円超~400万円以下の部分 | 4%以内 | |
| 400万円超の部分 | 3%以内 |
2024年7月施行の法改正による変更点
2024年7月1日から「低廉な空家等の媒介特例」が施行され、800万円以下の不動産売買について仲介手数料の上限が変更されました。
- 従来:計算式に基づく上限額(最大約24万円税別)
- 改正後:一律30万円(税別)まで請求可能
- 売主・買主双方に適用
- 依頼者の同意が必要
仲介手数料の具体例と早見表
実際の取引でよく見られる金額での仲介手数料を、具体例とともに紹介します。
賃貸仲介手数料の早見表
| 家賃 | 0.5ヶ月分+消費税 | 1ヶ月分+消費税 |
| 5万円 | 27,500円 | 55,000円 |
| 8万円 | 44,000円 | 88,000円 |
| 10万円 | 55,000円 | 110,000円 |
| 15万円 | 82,500円 | 165,000円 |
売買仲介手数料の早見表
| 売買価格 | 仲介手数料(税込) | 特例適用(800万円以下) |
| 500万円 | 231,000円 | 330,000円 |
| 800万円 | 316,800円 | 330,000円 |
| 1,000万円 | 396,000円 | 適用外 |
| 3,000万円 | 1,056,000円 | 適用外 |
仲介手数料に関する法的な注意点
仲介手数料の取り扱いには、様々な法的な規制があります。消費者として知っておくべき重要なポイントを解説します。
上限を超えた請求への罰則
不動産会社が法定上限を超えて仲介手数料を請求した場合、宅地建物取引業法違反として以下の罰則が科せられます。
- 100万円以下の罰金
- 1年以下の懲役
- または両方の併科
支払いを拒否できるケース
以下のような場合は、仲介手数料の支払いを拒否できる可能性があります。
- 契約成立前に仲介手数料を請求された場合
- 法定上限を超える金額を請求された場合
- 賃貸で事前同意なく1ヶ月分を請求された場合
- 依頼していない特別なサービス費用を請求された場合
媒介契約書には仲介手数料の金額が明記されています。契約前に必ず確認し、疑問があれば遠慮なく質問しましょう。
仲介手数料以外にかかる費用について
不動産取引では仲介手数料以外にも様々な費用が発生します。事前に把握しておくことで、資金計画を立てやすくなります。
賃貸契約時の初期費用
- 敷金:家賃の1~2ヶ月分
- 礼金:家賃の1~2ヶ月分
- 前家賃:入居月の家賃
- 火災保険料:約2万円(2年間)
- 保証会社利用料:家賃の0.5~1ヶ月分
- 鍵交換費用:約1.5~2万円
売買契約時の諸費用
- 印紙税:契約金額に応じて数万円
- 登録免許税:固定資産税評価額の1~2%
- 司法書士報酬:5~10万円程度
- 住宅ローン手数料:借入額の1~2%
- 火災保険料:数万~十数万円
適正な仲介手数料を見極めるコツ
仲介手数料に関するトラブルを避けるために、消費者として知っておくべきポイントをまとめました。
契約前のチェックポイント
- 媒介契約書の内容を必ず確認
- 仲介手数料の金額と根拠を質問
- 特別なサービス費用の有無を確認
- 支払いタイミングを事前に把握
値引き交渉について
仲介手数料の値引き交渉は法的に可能ですが、タイミングと方法が重要です。
媒介契約締結前の早い段階で交渉を行いましょう。契約後の値引き要求は契約違反となる可能性があります。
まとめ:2025年の仲介手数料上限を正しく理解しよう
2025年現在の仲介手数料上限は、賃貸と売買で異なる仕組みとなっています。賃貸では原則として借主から0.5ヶ月分、同意があれば1ヶ月分が上限です。売買では基本的に「売買価格×3%+6万円+消費税」が上限ですが、800万円以下の物件では33万円(税込)まで請求可能となりました。
重要なのは、これらの金額は法的な上限額であり、実際の請求額は不動産会社によって異なることです。適正な取引を行うためには、契約前に仲介手数料の内容をしっかりと確認し、疑問点があれば遠慮なく質問することが大切です。
神戸エリアで賃貸物件をお探しの際は、これらの知識を活用して、安心できる不動産取引を進めてください。適正な仲介手数料を理解することで、不動産会社選びの重要な判断材料となるでしょう。

